今回のLAST EXILE。
物語の状況が変わり始めましたね。クラウスの墜落と帰還、そしてシルヴァーナの再浮上と連動して、最初の見た目と違う何かが見え始めた感じでしょうか。
「僕たちに残っているのは父さんのヴァンシップだけだ」
でも、それは父さんのヴァンシップではなかったのですね。
部屋から出ようとしないタチアナ。そして、ラヴィ。
エンジンを始動した後、音を聞いて識者のように手を振るお爺さん。シチュエーションも動きも、なかなか面白いですね。
ギルドへの開戦を決意する王。それを危惧して、開戦を回避しようとする動き。国家の国家らしさの表現ですね。
歩きながら手すり越しの下方にヴァンシップが見えるアングル。
一緒に居られないと逃げ出すラヴィ。それを見送る心配そうなアルの表情が見事。
「その服に意味を求めないで」
服に意味がある、無いということが問題にされるドラマとは、なかなか奥が深いですね。直接的に言ってしまわないところが、LAST EXILEの志の高いところだと思います。
艦長の部屋にあった昔の写真。
アレックスとクラウスの会話。
副長の窓に伝書鳩。
「俺は負け犬だ」というアレックス。あのアレックスがそういう台詞を言うのが面白いですね。キャプテンハーロックなら言わない台詞でしょうね。
そして、この部屋の照明が良いですね。1つの直方体から放つ光。遠くは闇に沈んでいく。光と闇の演出です。
「エグザイルさえ手に入れることができれば、この世界は変えられる」
とうとう、具体的に見え始めましたね。エグザイルというもの。
髪を下ろす副長。そして、アレックスと副長の会話。
クラウスの降りない決意も、直接的に描かれていないのが良いところです。
クラウスにキスをする副長。キスと同時に飛んでいく紙。この紙が飛んでいくところが、凝った心理描写なのですね。
それにしても、ついにクラウスは副長とまで、こんな仲に!
LAST EXILEは極めて高いレベルで、志高く、立派な作品を作ってはいますが、実は主人公が登場する美女美少女とことごとく仲良くなっていくというギャルゲーアニメ的なパターンも周到に織り込まれていると言えますね。しかも、嫌みを感じさせることなく、それをさりげなく行っています。とても意欲的です。
と~のは、シルヴァーナ発進で、直接関係ないのに包丁をシャッシャと使ってみせるコック?を応援しています。
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